わたしのひとり親ライフ

スマホとどう付き合う?中学生の子どもとの新たな課題

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中学生になった子どもと、手にし始めたスマートフォン

子どもが小学生の頃は、公園で遊びまわったり、家でゲームをしたりと、良くも悪くも親の目の届く範囲にいることが多かったように思います。それが中学生になり、行動範囲が広がり、友だちとの交流も増えてくると、子どもの世界が大きく広がっていくのを感じます。

そんな変化の中で、避けて通れないように感じているのが、スマートフォンの存在です。周りの友だちが持ち始め、部活の連絡網がLINEになったりすると、いよいよわが家でも、と導入を検討することになりました。正直、まだ早いのではないかという気持ちもありましたが、情報伝達の面などで子どもが困る場面も出てくるようになり、話し合った結果、持たせることにしました。

これで子どもとの連絡が取りやすくなるという安心感がある一方で、親としては新たな心配事が増えたのも事実です。

ルールを決めても…「見えない世界」への不安

スマホを持たせるにあたって、親子で簡単なルールを決めました。使う時間や、親に隠れて変なサイトを見ない、知らない人と繋がらない、といった基本的なことです。子どもも最初は素直に「分かった」と言っていましたが、やはり難しいのが現実です。

夜、寝る時間になっても部屋から光が漏れていたり、LINEの通知音が鳴り続けたり。つい気になって「もう寝なさい」と声をかけると、不機嫌な返事が返ってきたりします。親としては、勉強や睡眠時間を削ってまでスマホに夢中になっていないか、心配になります。

また、SNSなどでどんな人と繋がっているのか、どんなやり取りをしているのか、全く見えないことも不安の一つです。子どもも思春期になり、親に自分の世界を見られたくない気持ちは理解できます。でも、ニュースなどでトラブルの話を聞くたびに、うちの子は大丈夫だろうかと胸がザワザワするのです。

どこまで踏み込むべき?悩ましい距離感

子どもを信じたい気持ちと、万が一の危険から守りたい気持ちの間で、日々揺れ動いています。スマホの利用時間や内容をチェックする機能などもあるようですが、子どものプライバシーに関わることなので、どこまで踏み込んで良いのか分かりません。まるで子どもを監視しているようで、私自身も良い気持ちはしませんし、きっと子どもも良い気はしないでしょう。

かといって、全く無関心でいるわけにもいかないと思います。スマホが原因で親子ゲンカになることも増えました。以前はもう少し色々な話をしてくれていたのに、スマホを見ている時間が増えて、親子での会話が減ったように感じることもあります。これも思春期ならではのことかもしれませんが、少し寂しく感じる瞬間です。

他のひとり親のご家庭では、どのようにスマホと付き合っているのだろうか、どんなルールを作っているのだろうかと、他の情報源や知人から聞く機会があれば、参考にしたいと思うこともよくあります。

完璧な答えはないけれど、一緒に悩む日々

スマホという存在は、私たちが子どもの頃にはなかったものです。そのため、親自身も手探りです。これが正解、という方法が確立されているわけでもありません。子どもにスマホを持たせることは、便利さと同時に、新しい悩みや課題が増えることなのだと実感しています。

今も明確な解決策は見つけられていません。子どもと話し合ったり、少しルールを緩めたり厳しくしたり、試行錯誤の毎日です。完璧な対応ができている自信はありません。ただ、子どもにとって何が良いのかを考えながら、精一杯向き合っているつもりです。

きっと同じように、お子さんのスマホやネット利用について悩んだり、葛藤したりしているひとり親の方もいらっしゃるのではないかと思います。一人で抱え込まずに、「うちも同じだよ」と感じていただけるだけで、少し心が軽くなるような気がしています。これからも、手探りながら子どもと一緒に成長していきたいと考えています。