進路相談、保護者会… シングル親のリアルな学校対応
中学生、新しい学校との付き合い方
子どもが小さかった頃は、運動会や発表会といった行事を中心に学校や園と関わることが多かったように感じます。それが中学生になると、部活動のこと、進路のこと、定期的な面談や保護者会など、関わる内容や頻度、そして少し専門的な話が増えてくるものですね。
私自身、子どもが中学生になってから、学校からのプリントや連絡を見落とさないように気を張ったり、急な呼び出しにドキッとしたり、仕事の調整に頭を悩ませたりすることが増えました。一人で全てに対応しなければならないシングルペアレントにとって、学校とのやり取りは時に大きな負担になることもあるのではないでしょうか。
平日昼間の保護者会、どうする?
「保護者会のお知らせ」というプリントを見るたびに、まず確認するのは開催日時です。特に平日昼間に設定されている場合、パートとはいえ仕事を休むか、早退・遅刻の調整が必要になります。職場に事情を話して理解を得られたとしても、心のどこかで「また迷惑をかけてしまうな」と感じてしまうこともあります。
参加できたとしても、他の保護者の方が夫婦で参加されていたり、和やかに情報交換をされていたりする様子を見ると、つい自分と比べてしまって、少し居心地の悪さを感じることも正直あります。そして、先生の話を聞いても、その場ですぐに質問したり、他の保護者の方に聞いたりする勇気が出ず、結局よく分からないまま帰路につく、なんていう失敗もありました。
進路相談や面談、一人で決めるプレッシャー
学年が上がるにつれて重要度が増すのが、進路相談や三者面談です。子どもの成績や将来について先生からお話を聞き、一緒に今後の方向性を考えていく時間は、親として非常に責任を感じるものです。
パートナーと相談しながら決められる家庭とは違い、シングルペアレントは基本的に一人で先生と向き合い、子どもの意思も尊重しつつ、現実的な選択肢や手続きについて判断を下していく必要があります。十分な話し合いの時間が取れなかったり、自分の知識不足を感じたりすると、「この決断で本当に良かったのだろうか」と後から不安になることもあります。
先生から子どもの学校での様子を聞く面談も、嬉しい話ばかりではありません。頑張っている点だけでなく、課題や心配な点を指摘されることもあります。そういった時、「もっと子どものことを見てあげられていれば」「ちゃんと向き合えていなかったかも」と自分を責めてしまうこともあり、面談の後はどっと疲れてしまうことも少なくありません。
完璧を目指さなくても大丈夫
学校との様々なやり取りを通して感じるのは、一人で全てを完璧にこなすのは本当に難しいということです。どうしても出席できない保護者会や説明会もありますし、先生との面談でも、聞きたかったことを聞き忘れてしまったり、うまく状況を伝えられなかったりすることもあります。
でも、完璧を目指しすぎなくても大丈夫だと、最近は思うようになりました。参加できなかった会は、要点をまとめたプリントをもらったり、親しい他の保護者の方に様子を聞いてみたりする方法もあります。面談では、事前に聞きたいことを箇条書きにしておいたり、子どもの考えをある程度聞いておいたりするだけでも、少し落ち着いて臨むことができます。
そして何より、中学生ともなれば、子ども自身が先生とコミュニケーションを取り、自分の状況を伝えたり、必要な情報を集めたりすることも大切になってきます。親が全てお膳立てするのではなく、子ども自身に任せてみることも、この時期には必要なのかもしれません。
学校との付き合い方は、子どもの成長段階や学校の方針によっても変わります。一人で抱え込まず、時には先生に相談したり、情報収集ツールを活用したりしながら、自分なりのペースで向き合っていくことが大切なのでしょう。同じように日々奮闘されている皆さんも、きっとそれぞれのやり方で学校と向き合っているのだと思います。私も試行錯誤しながら、乗り越えていこうと思っています。