毎朝が時間との戦い。シングル母さんのリアルなバタバタ劇
こんにちは。
毎朝、目覚まし時計が鳴る少し前に目が覚める方もいらっしゃるでしょうか。今日も一日が始まるという事実と、ベッドから出るのが億劫な気持ちが混じり合う瞬間です。特に、シングルペアレントにとって、朝は静かに始まるどころか、目が覚めた瞬間から、もう時間との戦いが始まっているように感じられます。
アラームと疲れと、そして子供を起こす時間
私の場合は、決まった時間にアラームをセットしていますが、正直なところ、鳴る前に目が覚めてしまうことが多いです。前の晩の疲れが残っていることもありますし、「あ、もうこんな時間か」という焦りが無意識にあるのかもしれません。
そして、いよいよ子供を起こす時間です。小学生の頃はまだ素直に起きてくれた息子も、中学生になった今はそう簡単ではありません。何度か声をかけ、布団をめくり、時には少し強めに揺り起こして、ようやく重い腰を上げてもらう。この時点で、もうエネルギーを半分くらい消耗したような気持ちになります。
朝ごはん、身支度、そして自分は…
子供が目を覚ましたら、次は朝ごはんです。簡単に済ませたいと思いつつも、少しは栄養のあるものを、という気持ちもあります。パンと牛乳、前の晩の残り物、ご飯と味噌汁…日によって様々ですが、ここでも「これ嫌だ」「食欲ない」なんて言われると、ちょっと心が折れそうになります。「もう何でもいいから、早く食べて!」と声が出そうになるのをぐっとこらえ、「はいはい、じゃあこれはどう?」と別の選択肢を提案してみたり。
子供が食べている間に、自分は簡単に顔を洗って、着替える。自分の身支度は、いつも後回しです。ファンデーション?髪を整える?そんな時間はありません。最低限、人に会える格好になればよしとしています。化粧ポーチを開ける余裕もなく、いつもバッグに押し込んだままです。
子供の歯磨きや着替えを促し、忘れ物がないか声をかけながら、自分も慌てて準備を進めます。プリント類は?体操着は?水筒は?「全部持ったよ!」という子供の言葉を信じつつも、ランドセルやバッグの中をチラ見してしまうのは、親の性でしょうか。
「早く!」の連呼と、「いってらっしゃい」の後の脱力感
「もう時間がない!早く早く!」
気づけば、毎朝この言葉を何度繰り返しているでしょうか。子供の動きがスローに見えたり、急いでいる時に限って何かが見つからなかったり。玄関で靴を履くのにモタモタしている姿に、内心イライラしてしまうこともあります。でも、そこで怒鳴ってしまうと、せっかくの一日の始まりが台無しになってしまう。そう思いながらも、つい強い口調になってしまう自分もいます。
なんとか時間ギリギリ、あるいは少し遅刻しそうになりながらも、「いってらっしゃい!」と子供を見送る。その扉が閉まった瞬間の、あの何とも言えない脱力感。嵐が去った後の静けさというか、体から力が抜けていくような感覚です。
このバタバタは、自分だけじゃない
この毎朝のバタバタは、きっと私だけではないはずです。他のシングルペアレントの皆さんも、同じように時間との戦いを繰り広げているのだろうと想像します。完璧にスムーズに、ニコニコと子供を見送る朝なんて、ごく稀なのではないでしょうか。
少しでも朝を楽にするために、前の晩にできることは済ませておく、朝ごはんは定番メニューを決めておく、子供の準備リストを作るなど、色々な工夫を試してみますが、それでも予期せぬ出来事(「あれがない!」コールや、急な体調不良など)は起こります。
たとえバタバタでも、今日一日を乗り切る力に
でも、たとえ毎朝バタバタでも、無事に子供を送り出し、自分も仕事に向かう準備ができたということは、それだけで素晴らしいことだと思うのです。この小さな成功体験が、今日一日を乗り切るための、ささやかな力になっているのかもしれません。
「いってらっしゃい」の後、短い時間でも良いので、温かい飲み物を一杯飲む。窓を開けて外の空気を吸う。たったそれだけの時間でも、バタバタで消耗した心を少しだけ落ち着かせることができます。
今日も一日、頑張りましょう。そして、たとえ完璧でなくても、毎朝のバタバタを乗り越えている自分を、どうか褒めてあげてください。このリアルな日常は、私たちが確かに前に進んでいる証なのですから。