「またか…」突然の家電故障に立ち向かう、シングルペアレントのリアルな奮闘
日常を襲う突然の出来事
慌ただしい毎日を送る中で、予期せぬ出来事が起きると、心の底からため息がこぼれます。特に、家の中のものが突然壊れたり、修理が必要になったりする時。シングルペアレントにとって、それは単なるアクシデントではなく、生活を根底から揺るがしかねない大きな壁のように感じられることも少なくありません。
全てを一人で判断し、手配し、対処しなければならないからです。
洗濯機が止まった、あの日の絶望
少し前のことになりますが、我が家の洗濯機が突然、うんともすんとも言わなくなりました。それは、ちょうど子どもの体操服や給食着、それに週末に溜め込んだ私の衣類など、大量の洗濯物が出る直前のことでした。
朝、いつものようにスイッチを入れたのですが、何の反応もありません。何度試しても、コンセントを抜き差ししてもダメです。その瞬間の「またか…」という重たい気持ち。これからどうすればいいのか、一瞬頭が真っ白になりました。
まず考えたのは、今日の洗濯物をどうするかです。コインランドリーという選択肢が頭をよぎりますが、往復の手間と時間、それに費用を考えると、ただでさえ疲れている体には応えます。そして、この故障は一時的なものではないかもしれないという不安が押し寄せてきました。
業者探し、手配、そして費用…
洗濯機が壊れたとなると、修理か買い替えが必要です。まずはメーカーのサポートセンターに連絡を取りましたが、すぐに来てもらえるわけではありません。さらに、出張費や修理費がいくらかかるのか、買い替えならどんな機種がいいのか、どこで買うのがお得なのか…調べることが山ほどあります。
平日は仕事がありますから、休憩時間や帰宅後の短い時間を使って、インターネットで情報を集め、口コミを調べ、いくつかの業者に見積もり依頼をしました。子どもが学校に行っている間に対応できればいいのですが、日程が合わなかったり、急な対応が難しかったり。結局、修理の方が来られる日には仕事を早退するか、調整する必要が出てきました。
そして何より悩ましいのが、費用のことです。毎月の生活費で手一杯の時に、数万円、あるいは十数万円といった予期せぬ出費は本当に痛手です。貯金を切り崩すか、他の何かを我慢するか…頭の中でお金の計算をしながら、ため息ばかりついていました。
幸い、我が家の場合は修理で何とかなりましたが、それでも数日間の不便さは避けられませんでした。その間、手洗いでしのいだり、実家にお願いしたりと、周囲に助けを求めることも必要になりました。
一人だからこそ感じる「あるある」
こういう家のトラブルが起きるたびに、シングルペアレントだからこその大変さを痛感します。
例えば、重たい洗濯機を動かしたり、新しい洗濯機を搬入する際に、手伝ってくれる人がすぐにいないこと。修理の方が来られた時に、子どもが家にいる場合は対応を任せられないこと。そして何より、「こんな時、もう一人いてくれたら、相談できるのに、手分けできるのに」と思ってしまうことです。
全てを自分一人で背負い込み、解決に向けて動かなければならない。その精神的なプレッシャーは、想像以上に大きいものがあります。子どもには心配をかけたくないと思い、つい一人で抱え込んでしまうことも。
それでも、何とか乗り越えていく日々
今回の洗濯機故障だけでなく、過去には給湯器がおかしくなったり、エアコンから異音がしたりと、色々なトラブルを経験してきました。その度に「またか…」「どうしよう」と落ち込みましたが、結局のところ、何とか乗り越えてきました。
調べて、連絡して、手配して、時には誰かに頼んで。そうやって一つずつクリアしていくしかありません。そして、乗り越えるたびに、少しだけ自分に自信がつくような、強くなったような気持ちになるのです。
私たちシングルペアレントは、日々の仕事や子育てだけでなく、こういった予期せぬ「名もなきトラブル対応」も一人でこなしています。それは本当に大変なことだと思います。
もし今、同じように家のトラブルで奮闘されている方がいらっしゃいましたら、どうぞご自身を褒めてあげてください。そして、一人で抱え込まず、頼れる場所があるのなら、少し力を借りてみることも考えてみてください。
私たちは皆、本当に良く頑張っています。