「ちょっとだけ」を放置して。シングル母の不調あるある
忙しい日々に紛れてしまう、私の体の声
朝起きてから夜寝るまで、息つく暇もない一日。仕事に行って、帰ってきたらすぐに夕飯の準備、洗濯、明日の支度。子どもが大きくなって、手はかからなくなっても、やることは山積みです。
そんな毎日の中で、自分の体の小さな声を聞き逃してしまうことがよくあります。
「あれ、なんだか体がだるいな」 「肩がやけに凝ってるな」 「最近、寝ても疲れが取れないな」
そう思っても、「まあ、いつものことかな」「疲れているだけだろう」と、特に気に留めないまま一日が過ぎていきます。
「大丈夫」と自分に言い聞かせて
「ちょっとだけ」の不調は、シングルペアレントにとって日常の一部かもしれません。少しの寝不足や、軽いくらいの体の痛みは、「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせて、そのままにしてしまうことが多いように感じます。
例えば、朝、体が重くて布団から出るのがつらい日。あと5分、あと10分と粘りたくても、子どもの支度や自分の出勤時間を考えると、そうもいきません。無理矢理体を起こし、気合いで一日をスタートさせます。
昼間、仕事中にふと強い眠気に襲われたり、頭痛がしたりしても、周りの目を気にしたり、仕事を中断できなかったりして、そのままやり過ごします。コンビニで買った頭痛薬でごまかすこともあります。
夜、子どもが寝た後、やっと自分の時間と思っても、ソファに座ったまま寝落ちしてしまい、気づいたら朝になっていた、なんてことも珍しくありません。スキンケアもそこそこに、そのままベッドに移動する日もあります。
そうやって、小さな不調を「ちょっとだけ」と放置し、積み重ねてしまうのです。
積もり積もった「ちょっとだけ」
「ちょっとだけ」の不調が、いつの間にか大きくなっていた、という経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
私の場合は、軽い肩こりを放置していたら、ある日急に首が回らなくなってしまったことがありました。家事をするにも、運転をするにも辛くて、本当に困りました。病院に行く時間を作るのも一苦労で、結局治るのに時間がかかってしまいました。
また、寝不足が続くと、集中力が落ちるだけでなく、なんだか気持ちが不安定になったり、些細なことでイライラしたりすることもあります。子どもに優しく接してあげたいのに、ついキツイ言い方をしてしまい、後で自己嫌悪に陥ることもありました。
自分の体調が良くないと、全てがうまくいかないように感じてしまいます。それでも、「自分が倒れたらどうなるんだろう」という不安があるからこそ、無理をして「大丈夫」だと振る舞ってしまうのかもしれません。
自分を労わる、ほんの少しの工夫
シングルペアレントは、本当に頑張っています。毎日、自分のことより子どもを優先して、たくさんの責任を一人で背負っています。だからこそ、自分の体を労わることは、とても大切なことだと改めて感じます。
もちろん、ゆっくり休む時間や、病院にすぐ行けるような状況ではないかもしれません。でも、ほんの少しでも、自分の体と向き合う時間を作ってみることはできると思います。
例えば、
- 寝る前にストレッチを少しだけしてみる
- お風呂にゆっくり浸かってみる(子どもが大きければ可能になる時間も)
- 好きな香りのアロマを焚いてみる
- 温かい飲み物をゆっくり飲んでみる
- どうしても辛い時は、子どもに正直に「ちょっと疲れたから、少しだけ休ませてね」と伝えてみる
完璧な休息やケアは難しくても、「ちょっとだけ」を放置しない、という意識を持つだけでも違うかもしれません。自分の体は、私が仕事をしたり、子どもを育てたりするための、替えがきかない大切な資本です。
毎日頑張っている自分に、「お疲れ様」と声をかけて、たまには小さなサインも見逃さないように、少しずつ自分を大切にしていきたいと思っています。