「またサイズアウト?!」成長期の子どもの服・靴問題、シングル親のリアルな悩み
成長は嬉しいけれど…サイズアウト問題
子どもの成長は、親にとって何よりの喜びです。できなかったことができるようになったり、声変わりをしたり、身長がぐんと伸びたり。日々変わっていく姿を見ていると、感動や愛おしさがこみ上げてきます。
ただ、その成長とセットでついてくるのが、「サイズアウト問題」です。
特に小学校高学年から中学生にかけての成長期は、本当にあっという間。この前買ったばかりだと思っていた服や靴が、気づけばもう小さくなっている、なんてことが日常茶飯事です。
「え、また?!」
これが、この時期の子を持つ親御さんの口癖になっているのではないでしょうか。私も例にもれず、いつもそう思っています。
次々必要になる物、ワンオペでの買い物
制服や体操服、部活の道具などは仕方ないとして、日常の洋服や靴も次々と必要になります。学校に行く普段着、ちょっとしたお出かけ着、季節ごとの調整…そして何より、靴! 子どもの足の成長は本当に早いです。
「新しいスニーカー買って!」
子どもに言われて靴屋さんに行くと、試着に時間がかかります。サイズを測って、何足か履き比べて、本人の意見も聞きつつ。お店で待っている間、自分の用事を済ませるわけにもいきませんから、ただひたすら付き合います。自分の靴がボロボロでも、子どものものが優先です。
オンラインで買うこともありますが、サイズ選びが難しかったり、イメージと違ったりして返品する手間がかかることもあります。結局、試着できるお店が一番確実で安心なのですよね。
服も同じです。特に思春期になると、親が選んだものを着てくれなくなったり、周りの友達の流行りを取り入れたがったりします。好みがあるので、一緒に買い物に行くのが一番ですが、その時間を捻出するのが大変です。
家計への影響、そして罪悪感
服や靴は消耗品と割り切ることもできますが、やはりそれなりの費用がかかります。特に、成長期の子どもに必要な機能性や耐久性を考えると、どうしても安価なものばかりというわけにもいきません。
「これを買ったら、今月はちょっと節約しないと…」
そう考えながらレジに並ぶこともあります。欲しいと言われてすぐに買ってあげられない時、申し訳ないなと感じることもあります。シングルだからこそ、子どもの成長に必要なものをきちんと揃えてあげたい、という気持ちが強くあるのかもしれません。でも、家計には限りがあります。
リサイクルショップやフリマアプリを利用したり、お下がりをもらったりすることもありますが、タイミングが合わなかったり、サイズや好みが合わなかったりすることも少なくありません。
これも成長の証
サイズアウトした服や靴を前にすると、「ああ、こんなに大きくなったんだな」と改めて子どもの成長を感じます。それはとても嬉しいことです。
同時に、次々と必要になるものに追われている現状、そのための時間や費用を捻出する大変さ、そして少しの疲労感も感じます。
でも、これはきっと、子育てしている誰もが通る道なのでしょう。特に、一人で全ての責任を負っているシングルペアレントにとっては、その一つ一つが少し重くのしかかるのかもしれません。
「またサイズアウトしたんだね。大きくなったね。」
大変だけど、その言葉を口にしながら、子どもと一緒に少し笑い合えたら。
この「サイズアウト問題」も、子どもの成長を喜びながら、なんとか乗り越えていく日々のワンシーンなのだと思います。完璧に全てをこなせなくても、きっと大丈夫。そう自分に言い聞かせながら、今日もまた、増え続ける子どもの衣類と向き合っています。